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今回は、足首を捻挫したときの、自分でできる正しい対処方法について説明いたします。
捻挫は、関節をつなぎとめておくための「靭帯(じんたい)」という組織が伸びたり、少し破れたりするケガです。
走りまわって遊んでいるときや、サッカーやバスケットボールなどの、激しい切り返し動作の多いスポーツ中によく起こります。
捻挫をしたら、最初の処置がどれだけ適切に行わるかというだけで、後々の回復に差が出てしまうので、今回ご紹介する処置方法を、ぜひ、覚えておきましょう!
基本中の基本「RICE処置法」
捻挫をしたときは、「RICE」という方法で対処します。
これは、それぞれの処置方法の英語の頭文字を取ったもので、とても大切な処置方法です。
① Rest(休息)
まずは、怪我をした足をなるべく動かさないようにしましょう。一番は、横に寝るのが良いです。
無理に歩いたりすると、捻挫は、さらに悪化してしまうことがあります。
松葉杖を使うか、だれか近くにいれば、肩をかりるなどして移動しましょう。
② Ice(冷却)
氷や冷凍パックをタオルでくるんで、傷んだところに当てましょう。
これは、余計な腫れを防ぐために必要です。
腫れることは、回復のためには絶対に必要なカラダの反応なのですが、腫れが出すぎてしまうと、逆に邪魔者になってしまうため、注意しなければなりません。
冷やすときは、15~20分ほど当てた後、少し休憩をして、繰り返しましょう。
直接、氷や冷凍パックを肌に当てないよう注意してください。
③ Compression(圧迫)
包帯やサポーターで、足首を軽く圧迫しましょう。これは、ケガした足を安定させるためと、腫れを抑えるために行います。
タオルを使って、先ほどの氷と一緒に足首を巻いて圧迫しても大丈夫です。
ただし、きつく巻くと血流が悪くなるので注意が必要です。
④ Elevation(挙上)
ケガをした足を心臓よりも高い位置に上げて休むと、余計な腫れが出にくくなります。
横になり、座布団やクッションなどを使って、足を高くしておくと良いでしょう。
病院に行くタイミング
以下のような場合は、自分で対処するだけではなく、お医者さんに見てもらうことが大切です。
・足首がとても痛くて、全く歩けない場合
・足首が、変な形になっているように見える場合
・腫れが酷く、RICEを行ってもひく様子がない場合
炎症がやわらいだら
足首が少し良くなってきたと感じてきたら、痛みのない範囲で、少しずつ足首や足の指の運動をしていきましょう。
特に、固定などを長期間行っていると、足首の関節が固まって動かしにくくなったり、筋力が落ちて、左右の足で違いが大きくなったりして、後々、別の部位での障害を発生させるリスクが高まります。
とはいえ、無理は禁物です。痛みがぶり返すこともあるので、できるかぎり、復帰の際には専門家の意見を聞くようにしてくださいね。
おわりに
捻挫をした足首が元通りになるまでは、根気強くケアを続けることが大切です。
腫れや痛みが引いたからといって、傷んだ組織が治ったかどうかとは別問題です。
あくまでも、RICE処置は自分で行う初期の応急処置方法ですので、捻挫をしたら、早急に整形外科で診察してもらいましょう。
もし、回復や復帰のことについて困ったこと、心配なことがあれば、当院に相談してくださいね。
適切な処置を行い、早く日常生活へ復帰できるようにしましょう!
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