グルコサミンやコンドロイチンの効果

2023 2/18

膝（特に変形性膝関節症による）が痛くてお困りの方からは、

「グルコサミンとかコンドロイチンって、本当に効くの？」

と、よく質問を受けます。

私が答えるときは、いつも正直に、

「わかりません！」

と、お伝えするようにしております。

というのも、OARSI（国際変形性関節症研究協会）という、世界的な変形性関節症の研究団体でさえ、それらの成分に有効性があるという研究論文を報告はしていますが、同時に、

「摂取による関節痛に対する有効性に関する多くの研究報告結果に一貫性が無い。」

ということを問題点として挙げているためです。

つまり、世界的にも、まだはっきりとはよくわかっていないのです。

また、変形性膝関節症は、関節内が狭まり、骨同士が当たるようになって痛むということが特徴的ですが、関節が狭まることを食い止める効果も、効果が出た人で２～３年はかかっているという研究結果となっています。

このように、グルコサミンやコンドロイチンが、本当に効果がある成分かどうかという研究は、まだまだ未知なのです。

もしかしたら、今後、もっと良い効果を出す、全く違う成分が出てくるかもしれません。

ですので、私としては、

「わかりません。」

と、お答えするしかないのです( ;∀;)

だとすれば、どうすればいいのか・・・？

私は、現時点で、変形性膝関節症の痛みや変形を改善していくのなら、その原因となっている、『膝を変形させるに至った体全体の構造』自体を直していく方が、確実なのではないかと考えています。

実際、変形性膝関節症は、膝だけを見ていてもよくなりません。

もしかしたら、足首に原因があるのかもしれませんし、股関節かもしれません。はたまた、遠いから関係ないと思われがちな、肩や手首かもしれません。

私も医療従事者の端くれという意識でおりますので、決して批判する意味で書いているのではありませんが、お医者さんは、部分的かつ詳細な診断に関しては得意なのですが、全体の状態から、各関節にどう影響が出ているのかを診断することは、まだまだ苦手です。

そういったことは、私たちのほうが得意だと自負しております。

ですので、もし、セルフケアでサプリを飲んでいて効果を感じなかったり、長年、病院へ通っていても良くなっている感覚を得られなかった場合は、ぜひ一度、私たちにご相談くださいませ。

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